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butterfly 【8】フォトブック《その5》

富士山

11月8日の朝、宿の前、若狭の海

富士山

富士山

富士山

安倍晴明のお墓と伝えられているものは9月26日に祭が行われます嵯峨墓所や、一昨年にご紹介した木曽福島など幾つかありますが、若狭にもあります、晴明の墓と伝えられている五輪塔へ。

「陰陽師」連載始めの頃から、髙原さんの写真集などで、歴史的に由緒のあるこの地にもあるのは知っていましたが、やっと訪れることができました。

遅くなりました、晴明さん。
持参した清水、お酒、清浄歓喜団。「シェア玉手匣トーク」で、皆さんにいただきました品々、晴明神社の宮司様から贈られたお花の菊の花を手向け、御礼のお祈りと、歌、そして「五常楽」龍笛 が捧げられました。

富士山

富士山

 

この旅の最後に訪れましたのは、福井県大飯郡おおい町名田庄に鎮座する天社土御門神道本庁でした。

「陰陽師」と「玉手匣」の連載の要所要所で訪れ、裏山にある、東西南北の四方に四色の鳥居を備えた天壇での、貴重な祭に参列した天社。茅の輪をくぐったり、解き縄をした記憶も。八朔の祭に訪れた時は、神官さんたちや参列された村の皆さんと、直会後、近くの滝に遊びに行ったこともありました。その時の御乱行は今でも語り草なのだそう。

一時はすぐ近所にある ◎おおい町暦会館の館長さんも勤められていた藤田さんの積もるお話を伺い、御礼のご挨拶を。そして御祭神泰山府君神に、神楽の朝倉の音取が捧げられ、御礼と寿ぎを。

陰陽道について、安倍家について、資料にも書かれてないことをたくさん知っていらっしゃる藤田さんに、もっとお話を伺いたかったのですが、旅の最終日、京都への山越えが残っていました。

夕闇の中、若狭へ行く度に、名田庄に伺う度に、いつもそうしてきたように、鯖街道を通り慣れ親しんだ山々を越え、京都駅から帰途へとついたのでした。

「シェア玉手匣 トークVol.1 〜時空を飛んで〜」京都西陣織会館でのイベントから始まったお礼参りの旅でした。

同行してくださったお二人。旅の要所要所で、笛に、歌に、舞に、祈りに、息のあったサポートをしてくださった、中村香奈子(◎香風舎)さんと小路恵里さんに心から御礼申し上げます。

長い、巡礼の道行、お読みくださいましてどうもありがとうございました。
過去からのファンの方、新しいファンの方、陰に日向に制作を助けてくださいました皆様と一緒に参拝して、たくさんの御心を携えての旅だったからこそ、果たせた旅と思っています。
ありがとうございました。

開きまして、開きまして、響き合いまして、心通い合い、顕われまして、 万象つつがなく、相和して、豊かでありますことを。

弥栄 弥栄 弥栄

2017年12月1日 butterfly Reiko OKANO