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butterfly Gino Vannelli
「Put the weight on my shoulder 」
私の肩に荷を預けてください(その1)

2010年より連載を始めました陰陽師「玉手匣」もお蔭様で次回で完結に漕ぎ着けることができました。

たった25頁の原稿なのに、いや猛烈に体力気力が要されてしまった、『メロデイ4月号』掲載の第38話「磯清水」(いそしみず)。

夢で見た浜、天橋立を駆ける暗闇丸。

愛しい妻を思ってただ直走る暗闇丸と橋立の松林を描く間のBGMは、やっぱりおとこの歌でしょう。

というわけで、今回、Adam Ant 以上のとっておきミュージシャン「ええい、持ってけ、ドロボー!!」てな感じで、Gino Vannelli の「Put the weight on my shoulder」 のご紹介です。

Album 「Night Worker」に収録されている「Put the weight on my shoulder」 の、「私の肩に荷を預けてください。私から命綱を受け取ってください。」この力強いフレーズは、『イナンナ』下弦の巻、Phase15の「満月」でも「女は永劫を 引き受ける」……月を頭上に掲げる女神を描く間も流れていました。

今回は、暗闇丸のために。私を頼りにしてくれていいのだ、暗闇丸は匏さんに全身全霊で伝えたいことでしょう。

日本にはなかなか情報が入ってきませんでしたが、1970年代に一世を風靡していたGinoは、まだYou Tubeに多くの動画がなく、当時の曲をじっと聞いていただけるのは、◎Gino本人もいない止め絵のこの動画かもしれません。(画像クリックでYoutube動画を表示します)

Put the weight on my shoulder

さて、私がGinoを初めて聞いてしまったのは、多分、まだ、花も恥じらう十代の終わり。嗚呼、十代に、Ginoを聞いてしまったのね。(もう、ン十年も昔のことだけど!)

その衝撃的曲はAlbum『The gist of Gemini』の「Love Of My Life」。 

Love Of My Life〜〜♪ 俺の heart を持ってけ! 俺の soul も持ってけ! 俺の flesh も持ってけ〜〜!! 好きなの何でも持ってけ!!〜〜」の冒頭にこっちが Ginoにみ〜〜んな奪われてしまった〜〜!って、十代の認識が塗り替えられてしまった出会いの、70年代の名曲。

いやあ、曲の構成があまりにスマートで、歌詞とは裏腹に当時としては聞いたことがないようなストイックな和音でしたから。持っていかれる曲でした。◎Youtubeに音源のみ発見。

あまり知られてないですが、ミシェル・コロンビエの「相続人」のサントラを聴いた時以来の衝撃でした。(これも、うはははは、と笑ってしまうくらいギターのかっこいい曲なのです。今や音源はなく頭の中でしか聞けないのですが…!)

 Love Of My Life

そして、これ、同Album収録の「愛の兆し」に十代の私は、Ginoの才能に屈服いたしました。I'm all hung up over you!〜〜♪

丁寧に英語の歌詞がついているので、ああ、もう、という感じで、◎Sexyな、愛のおとこの歌ご堪能ください。

GINO VANNELLI Omens of love

◎次(その2に続きます)